ザブングル



 (株)バンダイ製1/144「ザブングル」。テレビ版オープニングでザブングルが着地した瞬間のシーンを再現してみ
た。


 しかしプラモデルは手足は可動しても基本的には「直立体勢」、そのままでは前屈みの体勢など絶対に取れない。
そこで大幅な改造を施す必要があった。


 


 まず、ヘソの部分から胴体を真っ二つに切断。上半身を前屈みさせて固定、背中部分にパテを盛り込んで成型し
た。プラモデルとはいえ、胴体をノコギリで切り刻むのはかなりの抵抗感があった(^^;)。


 このプラモデルの構造上、顔は左右には動くが、上下に動くようには出来ていなかった。上半身を前屈みにさせる
と必然的に顔も地面を見るような角度になってしまう。オープニングでは前屈みになっていても顔は正面を向いている
ので、ここも改造しなければならない。


 顔と胴体は別パーツになっているので、首を切断するような荒業は必要なかった(^^;)。首と胴体を角度をつけて
接着、固定する。喉元にパテを盛り込んで成型、削りを入れて首を自然な形に整えていく。




 足の部分も大幅に改造する必要があった。このプラモデルの構造では、足を前後に開く事が出来ない。左の写真を
見てもらうと判るが、右足は膝が真下に降りているので問題はない。しかし左足は膝を前に出さなければならないの
で、元の形のままだと足を上げる事が出来ない。そこで左足の付け根に切り込みを入れ、無理矢理に足が前に出る
ようにした。正面から見ると切り込みを入れたのがバレバレだが、オープニングのシーンは横向きなので、これが上
手い具合に目立たなくなる(^^;)。


 右の写真は背中部分。胴体を真っ二つにして無理矢理前屈みにさせたので、必然的に背中に大きな隙間ができ
る。そこをパテで埋めて成型した。上から塗装をしたら改造部分が目立たなくなった。



 ザブングルの舞台は荒野なので、リアリティを出すためにウェザリング(汚し塗装)をしてみた。


 しかしここで気付いた。ザブングルのような、デザインもカラーリングも、いかにもアニメっぽいものはウェザリングを施すと、ただの「汚いオモチャ」にしか見えなくなってしまうのだ(T_T)。同じウォーカーマシンでも「ギャロップ」や「トラッド11」のような建設重機っぽいデザインのものならウェザリングが良く似合うだろう。





 ウェザリングを落とし、左の写真程度に汚れを控えめに留めた。タイヤ部分に土汚れを充分に付けることでボディの汚れを少なめに見えるようにした。


 いかにもアニメ的なロボットにウェザリングを施すのはとても難しい(^^;)少な過ぎるかなと思ったぐらいが実は丁度よかったりする。あとはボディの白い部分にはウェザリングをしない方がいいみたいだ。汚れが必要以上に目立つし。汚れを落としても拭き取り跡が汚く残ってしまう(T_T)。





 ザブングル本体は出来上がったので、あとは地面と吹き飛ぶ岩石を作るだけだ。迫力あるジオラマが出来たらいいな!(^^;)。



 ボディのスジ彫り部分にエナメルカラーの黒を流しこみ、メカらしいメリハリを出す。


 シルバーの塗料を筆に付け、ボディの角部分に筆の腹をこすり付ける。すると角部分の塗装が剥がれて鉄の色が
露出しているように見える。実際に塗装が剥げた訳でなく、見た目がそのように見えるのだ。


 下地に鉄の色としてシルバーを塗ったあとに上からカラーリングをして、紙ヤスリでこすって下地の鉄の色を出すテ
クニックもある。これは本当の「塗装剥げ」だ。だがこれはこする加減が難しく、僕なんかはよくシルバーの下のプラス
チックを出していた。これではまるで意味が無い(^^;)。


 そこでお手軽に出来るのが、ドライブラシによるシルバーの重ね塗りだ。方法は簡単、シルバーの塗料を筆に含ま
せ、塗料皿のフチに筆の穂先がバサバサになるくらいにこそぎ落とす。プラモデルのボディの角部分に筆の腹を当て
がい、こするように塗っていく。バサバサな穂先の塗り跡が、いい感じの塗装剥げっぽくなる。これなら失敗はほとん
ど無い。失敗してもまた上からカラーリングすればすぐ直る。


 しかしこれもやり過ぎると、ただ汚いだけになってしまうので、ポイントを押さえて控えめに塗ると丁度いいだろう。





 上の写真は、実際にウォーカーマシンが存在したらという仮定の基に撮影してみた。人間の目線から見上げた感じ
で巨大な感じを演出してみた。アニメっぽいデザインを生かし、塗装でリアルな存在感を出してみたが、いかがなもの
だろうか?(^^;)。



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